滲出性中耳炎ってどんな病気?耳鼻科で確定診断を!
滲出性中耳炎は、
急性の炎症がなく耳の痛みもあまりない上、発熱もありません。
耳管の働きが悪く、中耳に滲出液がたまっている状態を滲出性中耳炎といいます。
3歳~10歳くらいの子どもによくみられる病気です。
どんな症状が出るの?
子どもでは症状に気付かず、発見が遅れて治療に至らないケースもあります。
最も多い症状として難聴があげられますが、幼小児では親に伝えるほどの知識や感覚がありません。
その為、家族や関わりのある大人がサインに気付けるよう、日常生活での異変に気を配ることが重要です。
~難聴のサイン~
・テレビのボリュームを上げる
・返事をしない
・聞き返す
・話す声が大きい
滲出性中耳炎の原因とは?
風邪などから急性中耳炎を発症し、その後、滲出性中耳炎に移行する例が多いです。
耳と密接な関係にある鼻の病気、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、アデノイドなども原因であることが多いですね。
本来、滲出液は耳管を通り鼻から抜けるようになっていますが、耳管機能の低下により滲出液が排出されず、中耳に溜まった状態となります。
この耳管機能の悪さが滲出性中耳炎の原因であり、鼻やのどの病気は耳管機能を低下させてしまう原因であるといえます。
必要な検査
5~6歳以上の子どもであれば何とか聴力検査もできるかなぁというところです。
自分で音に反応し、ボタンを押す検査なので正確さは微妙ですが参考にはなります。
もう一つ、ティンパノメトリーという鼓膜の動きを見る検査をします。
こちらはジッと座ってさえいられればできる検査です。
これらの検査で難聴の度合いと鼓膜の動きを見て、どの程度のものか判断し、治療に繋げます。
治療の選択
治療法はいくつかあります。
耳以外の鼻やのどの疾患がある場合は、同時に治療を行います。
~耳管通気~
鼻から耳管に空気を送り、鼓膜の内圧を改善する方法。
~鼓膜マッサージ~
耳に装具を当てて鼓膜を刺激し、改善させる方法。
~鼓膜切開~
鼓膜を数ミリ切開し、滲出液を除去して内圧を改善させる方法。
~鼓膜チューブ留置術~
鼓膜切開と同様の効果を得て、さらに長期間の効果を持続させるためにチューブを留置させる方法。
家庭でできる事として
・鼻をすすらない!
・鼻をかむこと!
この2つを実践してください。
これだけでも改善の兆しはあります。
滲出性中耳炎であることが確定しても、医師の治療方針により全く違う治療の経過を辿る場合もあります。
何もしなくてもある程度の年齢に達すれば改善されることもあるため、治療はせずに経過観察する医師もいれば、積極的に様々な治療をする医師もいます。
急性中耳炎と同様に鼓膜切開に対しても意見が分かれる傾向にあります。
近隣で通院可能な耳鼻咽喉科が複数あるなら、是非、医師の治療方針を確認してから受診することをオススメします!
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