りんご病の症状とは?治療法と小児科で伝えるべきこと!
りんご病とは?
頬が赤くなり、その赤みがりんごのようであることから「りんご病」と呼ばれています。
りんご病という名で広まっていますが、正式には伝染性紅斑というウィルス感染症です。
幼児~学童期に多く発症し、この感染により大半の子どもが免疫を獲得することができます。
りんご病の症状とは?
りんご病の診断が容易につくのは、両側の頬に蝶の形をした紅斑(こうはん)が現れるためです。
必ず両方の頬なので、医師は目視と周囲の流行状況などから推測可能となります。
実際には、この紅斑が出た時からさかのぼって、10日~20日前には感染していることが考えられます。
紅斑が出る前の症状としては、軽い発熱・咳・くしゃみ・鼻づまりなど風邪のような症状です。
そして、発熱が治まり、徐々に紅斑が出始めます。
この段階で伝染性紅斑を確認することは非常に難しく、感染拡大してしまう結果に…。
しかし、りんご病の感染力は比較的弱いため、短期間で大流行するほどのウィルスではありません。
幼稚園児や保育園児が集団感染することもありますが、低年齢のため、免疫がないことが原因です。
頬に紅斑が現れた後、今度は全身にレース状の紅斑が現れます。特に、手足に現れることが多いようです。
感染経路と潜伏期間
伝染性紅斑は、ヒトパルボウィルスB19というウィルスによる感染症です。
幼児~学童期の子どもの感染は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や接触感染が主です。
※胎児では母子感染の可能性有。
感染後、およそ10日~20日以内に発症します。(平均2週間)
発症後は、1~2週間で回復に向かうのが一般的です。
感染してから発症するまでの潜伏期間中は、症状が確認できないことが多く、この間に感染者の咳やくしゃみなどにより感染が拡大されてしまいます。
紅斑が出てからは急激に感染力が弱まるため、感染させる可能性は極めて低くなります。
りんご病の治療法
特効薬はなく、対症療法です。
紅斑部位に痒みを伴う場合があるので、痒み止めの軟膏や内服薬が処方されることがあります。
りんご病は、感染したからといって必ずしも紅斑が出るわけではなく、無症状の場合も少なくありません。
風邪症状などで受診する際は、周囲で流行している病名などを医師に伝えることが大切です。
診断の目安にもなり、早期発見で感染拡大防止にもつながります。
常に手洗い・うがいを心掛け、用心するにこしたことはないですね!